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2026.10.16

【2026.9】#3ひろしま感性日和

防災は想像することから始まる

パーソナリティ:川北輝(メディアアーティスト/現代美術家/感性インフラストラクチャー研究室 主宰)
ゲスト:藤本博俊さん(広島市防災士/庚午地区自主防災会連合会 会長)

2026年9月28日(月)、FMはつかいち(76.1MHz)で「ひろしま感性日和」第3回を放送しました。
今回は、広島で長年防災活動に取り組む藤本博俊さんをゲストに迎え、「感性」という視点から防災について考えました。

■ 防災士は「災害が起きる前」に動く

藤本さんは、広島市防災士として10年近く地域の防災活動に携わり、防災講座や防災訓練などを行っています。
今年5月には通常の運動会の競技を防災につながる内容に置き換えた「防災運動会」を企画。
2~3か月に一度ほど、地域の人が気軽に災害について話せる「防災カフェ」も開催しています。
防災を特別なものにするのではなく、普段の暮らしの中で考えられる環境をつくることも、地域の防災につながっています。

■ 「自分の場合はどうする?」を想像する

番組で特に印象的だったのが、必要な備えは人によって違うという話です。
例えば、持病がある人には災害時にも薬が必要です。
赤ちゃんがいる家庭と、高齢者と一緒に暮らしている家庭でも、準備しておくものや避難するときの状況は変わります。
一般的な防災用品のリストを確認するだけではなく、「自分の家族だったら何が必要だろう」、「この状況で地震が起きたらどうするだろう」と想像してみることが大切です。
災害時には、自分だけは大丈夫だろうと危険を小さく捉えてしまう「正常性バイアス」が働くこともあります。
何も起きていない日常の中で、一度立ち止まって自分の状況を具体的に想像しておくことが、実際の行動につながっていきます。

■ 防災に必要な「感じる力」

防災と感性には多くの共通点がありました。

・いつもと川の様子が違うことに気づく。
・近所に住む高齢者のことを思い出す。
・もしここで災害が起きたらと想像する。

周囲の変化を感じ取り、その先に起こることや他者の状況を想像する力も、防災を支える大切な要素です。

感性インフラは、人が感じたり、気づいたり、考えたりするための環境そのものを持続的に整えていくという考え方です。
防災運動会や防災カフェのように、普段から地域の人同士が集まり、防災について自然に考えられる場所をつくることも、一つの感性インフラといえるのかもしれません。

■ 広島だからこそ、身近な災害を知る

広島では、豪雨や土砂災害など、これまでにもさまざまな災害が起きてきました。
藤本さんからは、南海トラフ地震だけではなく、瀬戸内海周辺で発生する地震についても、きちんと知識を持っておくことが大切だという話がありました。
ニュースで大きく取り上げられる災害だけを見るのではなく、「自分が暮らしている地域では、何が起こる可能性があるのか」を知っておくこと。
その地域を知ることが、防災の第一歩になります。

■ 避難所にも思いやりと想像力を

番組後半では、これからの避難所についても話しました。
災害が起きれば、多くの人が不安や混乱を抱えながら同じ場所で生活することになります。
非常時だからこそ、相手の立場を想像することが重要になります。
藤本さんは、これからの避難所が、そこにいる人たち自身の思いやりや自制によって支えられる場所になってほしいと話しました。

■ AIは防災にどう活用できるのか?

今回は、AIと防災についても話が広がりました。
藤本さん自身も、防災活動の方向性や企画を考える際にAIを活用することがあるそうです。
将来的には、避難所で発生する問題への対応や、企業、医療機関、福祉施設などが災害時にも活動を継続するためのBCP(事業継続計画)において、AIが判断や情報整理を支える場面も増えていくかもしれません。

■ 川北輝の新刊『その悩み、AIで大丈夫ですか?』10月27日発売

番組では、パーソナリティ川北輝の新刊についても紹介しました。
『その悩み、AIで大丈夫ですか? AIに相談していい悩み・いけない悩み』
ChatGPTをはじめとする生成AIが身近になり、仕事や人間関係、将来のことなどをAIに相談することも珍しくなくなりました。
一方で、「この悩みまでAIに相談して大丈夫?」、「AIの答えをどこまで信じればいい?」、「どんなときには、人に相談した方がいい?」と迷うこともあります。
本書では、公認心理師・メディアアーティストの視点から、AIに相談していい悩み・いけない悩みを考えながら、これからのAIとの付き合い方を紹介しています。

『発売』2026年10月27日(火)
『定価』1,870円(税込)
『出版社』みらいパブリッシング
現在、Amazonなどのサイトで予約受付中です。

第3回放送を聴き逃した方は、ぜひアーカイブでお聴きください。

※著作権保護のため、楽曲は省略しています。