2022.03.02
【天気と防災】春一番と浮遊物
【わかりやすい天気と防災コーナー】
3月2日水曜日13時30分〜40分
気象予報士の永田健太郎さんと一緒にお届けしました。
“雨水”=うすい;2022/2/19(土)〜3/4(金)
「二十四節気」の2番目の節気。「降る雪が雨に変わり、雪解けが始まる時期」
“啓蟄”=けいちつ;2022/3/5(土)~3/20(日)
「二十四節気」の3番目の節気。「冬ごもりしていた地中の虫がはい出てくる時期」
<春一番>
江戸末期の3月中旬に現在の長崎県壱岐島沖で、郷ノ浦港から出漁した漁船7艘が強い風にあおられ転覆、漁師53人が犠牲になりました。それ以来、漁師らがこの強い南風を「春一」「春一番」と呼んで警戒するようになりました。
気象庁では、春一番を「立春から春分までの間で、日本海で低気圧が発達し、初めて南よりの強風(8m/s以上)が吹き、気温が上昇する現象」と定めているが、気圧配置や風速、気温の定義は各地の気象台で差があります。
中国地方や北陸地方では風速が10m/s以上と定められているのに対し、九州北部では7m/s以上、気温も中国地方のみ当日10度以上あることが条件となっています。
<黄砂>
冬に雪で覆われていた砂漠域の雪が溶け、東アジアの砂漠域(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地帯から強風により吹き上げられた多量の砂じん(砂やちり)が、上空の風によって運ばれ、浮遊しつつ降下する現象を指す。
※“春一番”に乗って黄砂が運ばれてくることも、大気汚染物質PM2.5も一緒に飛んでくることもあります!
(パーソナリティ 吉田)