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2021.10.20

【天気と防災】紅葉と富士山の初冠雪について

【わかりやすい天気と防災】
10月20日水曜日13時30分〜
気象予報士の永田健太郎さんと一緒にお届けしました。

紅葉の見頃が気になる頃ですが、、、
葉が色付く時期は秋の気温と深く関係、気温が低いと早く色付き、高いと遅くなる。一般的には朝の最低気温が8度前後を下回る日が多くなってきてからしばらくして色付いてきます。

(いろはかえでの紅葉)
広島→2020年11月24日[平年は11月22日]、最低気温が8度を下回る日
福岡→2020年12月1日[平年は12月5日]、最低気温が8度を下回る日

北海道での紅葉の見ごろは10月中旬頃、下旬には初雪が観測されます。

【富士山初冠雪】2021年9月7日
気象庁では、初冠雪を「8月1日から翌年の7月31日までに山麓の気象官署から見て、山頂付近が初めて積雪などで白く見えること」としており、富士山の初冠雪は100年以上前の1894年から山梨県の甲府地方気象台が発表しています。富士山の初冠雪の平年は10月2日です。

・・・>これは9月21日までの話。

甲府地方気象台は9月22日、9月7日に発表した富士山の初冠雪を見直すと発表。富士山頂付近の日平均気温が今年最高を記録以降の初の積雪を、初冠雪とする規定があるが、今9月20日に今年の最高気温を新たに記録したことから、初冠雪の定義には合致しなくなったため。
今年、富士山頂付近では、8月4日に9.2度を観測、その後はこの気温を上回ることがない状況が続き、その後、9月7日に気象台が目視で冠雪を確認したため、初冠雪と発表した。しかし、9月20日に日平均気温10.3度を観測したため、発表していた初冠雪を規定上取りやめることとなりました。

気象台は「発表日を見直しをしたかどうかの記録は残っておらず、前例は確認できない」が、少なくとも過去20年ではこういったことはなく、かなり異例の対応とみられます。

(紅葉はまだまだ先ですが、宮島の風景画)

パーソナリティ 吉田